女は化ける

私の知人女性で、いつも全身黒ずくめの格好をしている女性がいます。

黒い服、帽子、日傘。

彼女は紫外線を気にして、あえて黒装束なのです。

何より紫外線を嫌い、日中どんな暑い日も日傘、帽子、日除け用手袋の3点セットを着用しています。

そんな彼女と私とは単なる顔見知り程度でしたが、ある日彼女と行動を共にすることになりました。

私と彼女には共通の友人がいるのですが、その彼女の結婚式に一緒に出ることになったんです。

私は、正直、黒装束の知人の服装がかなり気になっており、まさか結婚式まで黒ずくめの格好をして来ないでしょうね~、と、少し上から目線でお手並み拝見くらいに思っていました。

待ち合わせの時間は夜でした。

興味半分、怖さ半分で、黒装束の彼女を待っていました。

お待たせ~!

……。

そこには、今まで見たことのないような肌の真っ白な白雪姫がいました。

誰デスカ、あなたは。

見事に黒装束が化けた~!

常に紫外線を気にしていた彼女は、とんでもなく白くてキレイな肌を出し、キラキラしていました。

負けた、負けた~

日頃の頑張りがここにきて、大発揮されていました。

それから私は、白雪な彼女の変貌に気を取られ、結婚式どころじゃありませんでした。